ユニセフ遺産寄付プログラムを活用するには

最終更新日 2024年4月23日 by discov

ユニセフは、全ての子どもの命と権利を守るために支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190の国と地域で活動している国連児童基金になります。
保健・栄養・水と衛生・教育・暴力や搾取からの保護・HIV/エイズ・緊急支援・アドボカシーなどの支援活動を実施しています。
具体的には、保健分野では乳幼児ケアの一環として予防接種の普及を促しています。
また安全な水や衛生環境の確保、母乳育児を推進するための指導や保健の知識を身につけられる人を研修、栄養治療食を与えるなどの栄養改善を行っています。
HIV/エイズに対しては、エイズに関する啓発活動を行ったり、子どもを検査して治療するなどの活動、緊急支援では難民への医療物資支援や新型コロナウイルスへの対策として医療施設への水設備への設置など様々な活動へ募金は活用されています。

ユニセフ遺産寄付プログラムとは?

そんな活動のための資金源となるのが、個人や企業、団体、各国の政府からの募金などとなっています。
募金をできるシステムは様々なものがあって、店舗に募金箱を設置するなどの募金活動のほか、毎月定期的に好きな額で募金することのできるマンスリーサポート・プログラムなどがあります。
そんなプログラムの一つがユニセフ遺産寄付プログラムです。
ユニセフ遺産寄付プログラムは、文字通り遺産を寄付するためのプログラムになります。
生前で築いた財産を世界の子ども達のために役立てるプログラムで、様々な場面で活用されます。
ユニセフに寄付する財産には相続税の課税対象にならないのが特徴です。
遺産を寄付する場合には、生前からきちんと遺言として残しておく必要があります。
遺言にしておかないと相続人とトラブルになってしまう可能性もあるため、しっかり遺言を残しておくことが重要です。

法的に有効な遺言書を作る

確実に寄付してもらうためには、法的に有効な遺言書を作ります。
主に公正証書遺言が良いとされています。
法的に有効な遺言を作ってもらうためには専門家である遺言執行人に作ってもらうと安心です。
ユニセフではそんな人向けに相談を受け付けています。
専門のスタッフに相談に乗ってもらえるため、安心して相談することができます。
寄付できる額は任意となっていて、預貯金から諸経費を差し引いた残高などの指定ができます。
また、不動産も換価の上、寄付として役立てる仕組みも作られています。
遺産を寄付することが決まったら、要望によってはユニセフ支援活動の最新情報をまとめた機関紙を送ってもらえます。
株式や骨董品なども遺産に含まれますが、これらは現金化した上で税金や諸経費を差し引いた上で寄付することが望ましいです。
遺言書を作る際に気をつけたいのが必ず法的に有効な遺言書であるということです。
法的に不備があると、遺言が無効になってしまう可能性もあるため注意が必要です。

寄付先を公益財団法人日本ユニセフ協会と書いておく

寄付先を公益財団法人日本ユニセフ協会と書いておくことも重要です。
また、遺留分にも注意します。
兄弟姉妹以外の法定相続人は遺留分が法律で保障されているため、遺言書があったとしても財産の一部は法定相続人が必ず受け取ることになります。
ユニセフ遺産寄付プログラムに興味がある場合には、寄付に関するガイドブックも資料として送ってもらえます。
遺言の基礎知識から、寄付の方法、相続税の優遇措置について、ユニセフの活動内容についてなどをわかりやすく紹介してもらえるため安心して利用できます。
遺産以外にも世界の子どもたちに対して何かしたいという場合には、香典や御花料を寄付するというプログラムもあります。
生前からきちんと伝えておけば、ご遺族や故人と縁のあった人であれば賛同してもらいやすいプログラムです。
香典返しの代わりに寄付するというのであれば、ユニセフ側からお礼状を用意してもらえます。

寄付された遺産の使われ方

寄付された遺産は、150以上の国と地域で予防接種の提供や栄養不良の改善、教育のために使われたりします。
相談することによって使途を特定して寄付することもできるため、特定の使途をしてもらいたいという場合には生前からあらかじめ相談しておくことが重要です。
問い合わせ先は様々なものがあって、電話やファックス、Eメールなど好きな手段で相談できます。

ユニセフでは遺産だけではなく、様々な形で寄付を募っています。
クレジットカードを利用した寄付や、クレジットカードについてくるポイントを寄付するなどの形でも寄付できます。
お金がどんな形で使われるのかがわからないから不安という人もいますが、そんな人向けに支援物資をプレゼントするという形で寄付することも可能です。

まとめ

支援物資は様々なものがあって、新型コロナウイルス感染症などを防ぐことのできる石鹸セットを最貧困世帯や学校、保健センターに届けたり、栄養状態を改善する治療用ミルクの購入、汚れた水を綺麗にする浄水剤の購入などいろいろな支援も可能となっています。
いろいろな支援の仕方があるため、遺産だけではなく自分に合った支援をしていくことがおすすめです。

➡︎日本ユニセフ協会 sdgs