バンコクで不動産を取り扱うときの注意点を知っておこう

最終更新日 2024年4月23日 by discov

❶バンコクの土地や建物に関する考え方について

バンコクで不動産を購入しようと考えている人は、どのような条件で不動産を購入すれば良いのかということを知っておかなくてはいけません。
基本的に、海外で不動産を購入する時には海外のルールに従って購入しなくてはならないため、このルールを知らないと取り返しのつかない事態に巻き込まれてしまう可能性もあります。

例えば、気をつけておかなくてはならない点として、土地や建物に関する考え方そのものが挙げられます。
建築物と家はセットにして販売されることが普通です。
建物と土地を分けて販売すると、その所有者が異なってしまいますので権利関係が複雑になってしまうというデメリットがあるとディアライフの安藤社長は警鐘を鳴らしています。

しかし、バンコクでこういった建築物や土地を購入する時には、更地の状態で売りに出された物件も存在するということも理解しておく必要があります。
つまり、土地だけを購入してその後に建物を建てるという契約をすることで、建築物が後年に建てられていくということを認めることになるわけです。

実際に、購入契約を決めてから数年後に指定された口座に対してお金を振り込んだりするという意思表示を行う契約を締結することもあります。
物件の建築作業が全て完了した後に、残額を支払うことで初めて建築物の受け渡しを行って、自分の所有物になるというわけです。

❷更地を購入した分の費用はその場で支払う

当然ですが、建築物がない状態で更地を購入しなくてはいけませんので、更地を購入した分の費用に関してはその場で支払わなくてはいけません。
この時、後年で建築物を建築してもらうという契約を立てることになるのですが、悪徳な業者に捕まってしまうと本当に後で建築物を建築してもらえるかどうかがわからない可能性がでてきてしまいます。

事前に支払った分だけ、お金が損になってしまう可能性が存在するわけです。
現実的に、こういった被害にあっている人も存在しますので間違った業者選択をしないようにその土地のルールを守って契約を行わなくてはいけません。

また、海外では海外独特の土地や建物のルールが存在することがあります。
これはバンコクであっても例外ではありません。

例えば、日本国内では日本人が建築物を購入したりあるいは外国の人が建築物を購入することができます。
これは、日本国内のルールで日本の建築物や土地を購入することに関して、人種的な排除を規定した法律が存在しないからに他なりません。

これは、特定の物件について特定の人物しか購入してはいけない、あるいは住むことができないなどといったルールが日本国内には存在しないことを意味しています。

❸タイでは外国人が自由に物件を購入することができない

自由市場という名のもとに自由に契約と取引を行うことができるようになっているのです。
もちろん、外国人が日本国内で建築物などを購入する時には別途用意されたルールに従って手続きを行わなくてはいけません。

しかし、それは手続きが複雑化することを意味するだけであって、外国人が購入することができないわけではないのです。
一方で、タイでは物件などを購入する時にはこういった特定の人たちにしか購入することができないと言ったようなルールが実際に存在します。

つまり、気になったマンションなどが存在していたとしても、そのマンションが外国人に対して売りに出されていないような場合には、購入することができないわけです。

タイでは、こういった物件が提供されていることが珍しいことでもありません。
外国人が大量に自国の物件を購入しないようにする対策として、自国民しか購入することができない部屋数というものが決められているのです。

例えば、同じマンションであっても自国民しか購入できない区画が存在するわけです。
つまり、外国人が購入できる枠組みのみで取引をしなくてはいけません。

❹日本国内と外国の治安の状況なども全く異なる

マンションの場合には、全体の20%が外国人に割り当てられるなどといったルールが存在することもありますので、全ての物件に対して不動産に関するルールが日本と同じように適用されるというわけではないことを必ず理解しておく必要があります。

こういったルールが存在していないと、バンコクで暮らしていこうと考えている時に非常に不利になってしまう可能性も存在します。
これは海外にも、海外の人が集まって暮らすような地域というのが存在するからです。

しかし、こういった割り振りが初めから行われている時には、同じように海外からやってきたような人たちが集まることができなくなります。
この場合、外国人同士でコミュニティを形成することが難しくなってしまうわけです。

当然ですが、日本国内と外国の治安の状況なども全く異なります。
海外で暮らしていくのならば、このようなセキュリティ面を考慮してある程度は同種の目的をもった外国人同士でコミュニティを形成できる地域を確保しなくてはいけません。

ですから、海外のこのような特殊なルールを知っておくことは不可欠になるわけです。
バンコクで不動産を購入する時には、このような色々な事態を想定した取り引きを行うことがとても大切になることを理解しておきましょう。